■ は じ め に ■

 

    建築をしようとなさる方の立場や考え方は様々なのですが、共通している事は、

『 貴重な財産を投下する 』という事でしょうし、

『 良い建物にしたいとの思い 』だろうと思います。

当事務所でもこれまで様々な立場や考え方の異なるクライアントの建築を設計し、

そして監理を行ってきました。

又、建築に関するトラブルや相談事を多<受けてきました。

その中で思い続けてきたことは、

貴重な財産を投下するにもかかわらず、

多くの方々が、建物が出来上がるまでの過程や重要な事柄について

知らないまま物事が進んでしまっているのではないかとの思いです。

勿論、何らかのトラブルが生じれば、その時点で原因を追求するのでしょうが、

その時には、

貴重な財産の一部とそれまで費やした労力が水の泡となつてしまうばかりで無く、

精神的タメージが追い討ちをかけてきます。

建築家の役割は様々あるのでしょうが

(勿論、個々の建築家の考え方により異なりますが)

その一つに、『 投下される財産を如何に守るのか 』

言い換えれば

『 財産を投下しなければならないクライアントの立場に立脚できうるのか 』

という事も重要な役割だと思っています。

 これから新たに建築しようと考えられている方々への手助けにでもなればと願っております。